サッカーのキックが飛ばない子供
サッカーのキックが飛ばない子供についてに記事にします。サッカーのキックが上手な子供は、親からしたら「すごい・・・」「あんな子供に育てたい」などといった事を思うのではないでしょうか?今回は、サッカーのキックについて書きたいと思います。
※この記事のキックは、サッカーのロングキック、中長距離のキックを指しています。
サッカーのキックと子供
小学生でキック力や遠くに飛ばせる子供は、一目おかれ憧れの存在になると思います。
実際、小学1年生で、大人並みのキックが蹴れる子供は沢山います。
そのようなキックを蹴れる子供は、もちろん小学生年代では常に高い評価を得られ上の年代に飛び級することも多々あります。
キックが飛ばない子供
結論から言いますと、サッカーのキックは小学生で飛ばないのは当たり前なのです。
まともにキックが飛ぶようになるのは、小学5~6年生くらいになります。
最初からキックが飛ぶ子供
サッカーでは、冒頭で書いてあります通り、小学1年生くらいから、遠くに飛ばせるキックを持つ子供も存在します。これは親の指導や、コーチの指導は、ほぼほぼ関係ありません。その子供が最初からキックにセンスがあって、キックに必要な体のバランスだったり身体能力が適していただけにすぎません。
もちろん、最初からキックが飛ぶ子供は優遇されます。市内の大会でも出場すれば得点王になることも多いでしょう。親目線で見たら絶望を感じるかも知れません。しかしながら長い目での育成として考えれば、この差は大した問題ではないのです。
誰でもキックは飛ぶ
小学生5~6年生あたりになりますと、キックを遠くに飛ばせる子供は相当数増えます。なぜなら、体育の授業や昼休みや放課後の遊び、体格だったり体のバランスや身体能力がついてくるからです。サッカーをしている子供であれば、中学~では最終的に誰でもキックは遠くに飛ばせるようになります。
※ただし、サッカーのキック練習は常に一定数行ってる事が条件ではあります。
キックは後ろの選手以外必要なし
長距離で蹴れるロングキックを蹴れるとカッコいいですよね。しかし、少年サッカーにおけるロングキックは、極論を言ってしまうと必要ありません。
キックの用途もボールのクリアーだったり、こぼれ球に対してのミドルシュート、セットプレーの時にしか使わないのです。中盤などであっても、コーナーキックの時やミドルシュートくらいしか使いません。あとはゴールキーパーのパントキックやゴールキック時のみです。フォワードに至っても、キックオフのシュートだったり、あまり用途がないのでは?と思います。
Jクラブの下部組織、街クラブチームで必要なのは、ポゼッション力を高めることですので、ロングキックを使う用途があまりありません。
※下部組織によっては、多様しているクラブもあります。
しかしロングキックが蹴れることは大切なので、練習をしていくことで誰でも蹴れるようになります。
キックは遠くを飛ばせばいいわけでもない
ロングキックは、精度がとても大切で、少年団などで行われている多くのキック練習では、大きな助走から大きなモーションで遠くに飛ばせばよい形だけになってる場合があります。
最初のキック練習ではよい事と思います。
まずはキックが飛ぶことを実体験することなのですから。
ただし、このような大ぶりのキックは、ほとんど使用することがありません。
キックの感覚をつかんだら精度を高めるキック練習が必要です。試合で使うキックとしては、ノーステップ、ワンステップ、あまり助走がないキックで遠くを飛ばせる事なのです。
これがまともにできるようになるのには、一般は小学6年生程度にならないとできないと思われます。
ミドルシュートなどは、こぼれ球に対して助走をつけて蹴る事が多いですが、ミドルのキックに関してはあまりパワーを必要としていませんから、今回の遠くに飛ばすキックとは違います。
サッカーのキック練習は面白い
まともにキックが飛ぶようになれば、フリーキック練習、コーナーキック練習にも本人も考えて練習するようになります。
特に曲げて落とすキックは、大して難しいキックではないので、反復して楽しんでキック練習ができれば誰でも蹴れるようになります。
親がすべきことは?
キック練習は、反復作業になることは確かです。特にキックが飛ばない子供は、この記事の通り小学6年生になったら劇的に飛ぶのか?といったらそうでもありません。
キック練習を反復することでキックは飛ぶようになります。要するに子供本人がキックの感覚をつかむことが大事なのです。
親がすべき事は、近年ボールを蹴れる場所がないといった方が多いのではないでしょうか?子供がキックを何度も反復できる場所の確保が必要となってきます。意外とそのようなキックができる場所の確保は、地方でもあまりないと思われます。
サッカーのキック何が難しい?
ロングキックで小学生が一番難しいと感じるのは、ボールが止まっている状態で蹴ることとだと思います。なぜなら、ボールが止まっている時の状態でロングキックをしようとすると、1からボールに力を伝える必要があり、小学生の力ではボールを蹴り上げる、速度、力が足りないからです。
これが小学生の低学年で蹴れるのは、フォーム、力、速度が完璧だからなのです。
蹴れる小学生のフォームは、とても綺麗です。
転がってるボールをキックは簡単
ボールを子供の方に転がしてあげて蹴り上げるキックは、小学生の低学年でも遠くに飛ばすことが可能です。
なぜなら、転がってるボールに対しては、反動の力が加わるので力をそこまで必要としないからです。ミドルシュートなどに使う強烈なキックは、その反動の原理を使ってる場合が多く、このキックは学年に関わらず誰でも使いこなすことができます。
転がっているボールへの練習法は簡単で、キックベースと同じく子供に向かってボールを転がしてあげます。子供がキックをした際に、そのボールの軌道を見ます。もし高い状態であれば、低くなるように指導することで、試合に使えるミドルシュートなどのキックになることでしょう。
キックはある程度育ってから
以上の事から、キックはある程度、体が仕上がっていないとボールは飛びません。遠く飛ばせる事は、大切ですがその精度もこだわる必要があります。
小学生のキック練習で必要なのは、コーナーキックの練習です。
このコーナーキックの精度が高まれば高まるほど、接戦で勝利しやすくなります。
遠くに飛ばす練習はコーナーキックの練習になるような距離感で反復練習をすることが大事です。
サッカーのキックが飛ぶ目安
少年サッカーでキックの距離の目安はコーナーキックが、ゴールキーパーまで届くこと。
その飛ばす距離の目安の身長は140センチを越えた当たりになってくると思います。身長が140センチを越えたあたりになると力の部分はついてきているので、キックの反復をするようにしたら飛ぶようになってきます。低弾道のフリーキックであれば、130もあれば蹴れているはずです。
カーブキックは中学生以降
カーブのキックは、小学生でもできますが、本人の理解値が進むのは中学生以降になるかと思います。軽いステップから、するどく曲がるカーブキックの習得はそれほど難しくありません。
キックの蹴れる環境を整えて、イメージを膨らませるだけで誰でも蹴れるようになるのです。精度は反復練習で改善されますが、キック力は生まれ持ったものといった方が正しいでしょうか。
このイメージをしながらキック練習ができるようになる必要があるため中学生以降になると思います。
ポジションごとでは?
ポジションごとでは、後ろのポジションでは蹴れた方が確かに良いです。前線の選手は低いキックが蹴れれば問題ありません。
トレセンで考えた場合でも同じで、前線の選手はキックはそれほど飛ぶ必要がないかなと思います。サッカーを熱心にしている子供であれば、そこそこは絶対飛ぶようになっていますから、それだけで十分です。
ゴールキーパーは必須?
少年サッカーでは、ゴールキーパーは一定レベルでキックが蹴れた方が良いと考えます。
なぜなら、少年サッカーにおけるゴールキーパーのロングキックで失敗が失点につながるシーンは、かなり多いからです。
地方大会では、このゴールキーパーのロングキック失敗での失点はゲームの中のゴールの中でも50%以上は占めていると考えてよいと思います。
これはキックが蹴れない子供や小さい子供をゴールキーパーにすることで生じる問題でもあります。
この改善は、少年団といった少人数のチームではとても難しい課題でもあります。
結局ロングキックは蹴れた方が良いの?
結論は、ロングキックは蹴れないよりは蹴れた方が良いです。しかし、子供がロングキックを蹴れるようになるまでには時間がかかること、蹴れなくても支障がないということをお伝えします。
ロングキックは、本人が感覚をつかむことが大切なので、反復練習が必要となってきます。
ロングキックはインステップが主流と思いますが、指先で調節しながら蹴る方法もあります。縦にボールに回転をかけることで、バックスピンのロングパスが可能となり実際は、このようなバックスピンパスが有効になっています。